Windows10において、ファイルを見たりアプリを起動したりというときには、以下を操作することになる。
・デスクトップ
・ショートカット
・スタートメニュー
・アプリケーション一覧
・ピン留め
・エクスプローラー
・クイックアクセス
・タスクバー
・ピン留め
・ツールバー
いろんなところからいろんなことができる。
もちろんやりたいことに応じて適した方法はあるけど、以下のような問題もある。
・デスクトップにアイコンが増えるとシステムやアプリケーションの動作に影響を与えることがあるので、できるだけアイコンは少なくしたい。
・デスクトップにアイコンが増えると単純に見た目に汚く、どこに何があるか分かりにくい。
・一つの目的に対して手段が多過ぎるし、それぞれの操作手順が大きく異なる。
・タスクバーは実行中のタスクを表示する都合上自由度が低い。
・「おすすめ」とか「よく使う」関連の表示は表示項目が更新されることがあるため常用するには信頼性に欠ける。
・(これは僕がGoogleFileStreamを使用しているため)ローカルでファイルを管理する必要性が低い。
以上のようなことが気になったため、
UIの使い方、エクスプローラーの使い方、ショートカットの管理について検討することにした。
【1】何をどのように使うか、あるいは使わないか
まず「道具」が多過ぎる。使う必要が無いものを特定できるのであれば最初から除外したい。
基本的に常に必要なものは以下のようになる。
【1】システム上のすべてのアプリケーションランチャーの一覧
→スタートメニューを使うほかない。
【2】システム上でよく使うアプリケーションランチャー(概要版と言える)
→スタートのピン留め、タスクバー、ツールバー、エクスプローラーでのショートカットが使える。
【3】特定のファイルへのアクセス、作業中・一時ファイルなどの保持
→本来であればデスクトップおよびショートカットを使用する。
→デスクトップを使用しない場合、エクスプローラーで何らかのフォルダを表示するのが分かりやすい。
→クイックアクセスが使える。
【1】については選択肢は無い。スタートメニューの表示項目を変更せずにそのまま使うこととする。
ただし、スタートメニューのランチャー一覧は基本的に数が多いため、
スタートパネルの上下幅を最大まで伸ばした。
※「全画面表示のスタートメニュー」は、最初に表示されるのがピン留めになるため使用しない。
【2】については複数のツールがある。
スタートパネルを大きくしたことでスタートのピン留めの重要度が上がっているが、ピン留めできる項目は限られており、またタイル表示は「大」は表示領域を圧迫するし、「小」は増えれば増えるほど視認性が悪くなる。
そこでスタートのピン留めは主にシステム関連の操作に使用することにする。
タスクバーは実行中のタスクが表示されるため、ピン留めしてランチャーとして使用するには少し使いにくい。
そこでタスクバーはPC使用中に常に実行するタスクのみピン留めすることにする。
ツールバーは自由度が高いが、数が増えすぎるとタスクバーを圧迫することになる。
一方でエクスプローラー的な使い方(ファイルをドロップするなど)ができるのは便利。
そこでツールバーはよく使うアプリケーションのランチャーとして使うことにする。
ただし、これは時々更新ができるようにした方が良いかもしれない。
【2】スタートパネルの使い方
スタートパネルは主にシステム関連の操作に使用することにした。
(1)カレンダー
→サイズは中とした。日付と曜日が確認できれば良い。
(2)天気
→サイズは大とした。当日を含め5日間の天気が確認できるのは便利。
(4)スクリーンキーボード
(5)Microsoft Store
(6)Logicoolカメラ設定
→ビデオチャット時のデバイス設定を行うもの
(7)Internet Explorer
(8)Microsoft Edge
→上記ブラウザは普段使わないが、特定のサービスの利用に必要となるため。
(9)スマホ同期
(10)LINE
→スタートアップ・常駐はしないが、すぐに連絡を取れるようにする。
※メーラーはブラウザのGmailを使用するため登録しないが、使うならば登録しても良いと思う。
以下のよく使う設定を「設定」グループとした。
(1)サウンド
→オーディオデバイスの設定を時々変えたいため登録する。
(2)デバイス
→Bluetoothの設定を時々変えたいため登録する。
(3)更新とセキュリティ
(4)コントロールパネル
※また、タスクマネージャーは [Ctrl + Shift + Esc] で起動するようにする。
【3】タスクバーの使い方
タスクバーには初期設定の「検索」「Cortana」「タスクビュー」のボタンをとりあえず配置しておく。
ピン留めは、ほぼ常時実行するタスクに限定する。
(1)エクスプローラー
(2)チャットツール(僕の場合はSlack)
(3)ブラウザ
【4】ツールバーの使い方
ツールバーは概要版アプリケーションランチャーとする。
まず「ドキュメント」フォルダ内に「ショートカット」というフォルダを作成した。
タスクバーで右クリックし、[ツールバー > 新規ツールバー] で、「ショートカット」フォルダのディレクトリを指定し、フォルダ内をツールバーに表示するようにした。
「ショートカット」フォルダ内には、少しでも使用するアプリケーションは軽率に追加すれば良いが、
使用頻度が極めて低いものについては、「アプリケーション」フォルダを作成してそこに格納した。
また「アプリケーション」フォルダを一度エクスプローラーで開き、表示を「中アイコン」にしておいた。以後はフォルダ内は中サイズのアイコンで表示され、アプリケーションのショートカットの視認性が良くなる。
あとはアプリケーションインストール後にデスクトップに作成されたショートカットを気兼ねなく「アプリケーション」フォルダに追加していけば良い。
Windowsアプリケーションでは、電卓とテキストエディタを必要に応じて追加するくらいか。
【5】エクスプローラーのクイックアクセスの使い方
これまでの項目に比べてエクスプローラーのクイックアクセスは自由度が高い。
一方、経験上クイックアクセスは勝手に並び順が変更される場合があり、
あまり手間をかけたカスタマイズをしても崩れてしまうリスクがある。
またフォルダの表示名などは変更できないため、そういった意味でカスタマイズ性は完璧でない。
そのため、ツールバーと同じく任意のフォルダにショートカットをまとめ、そのフォルダへのアクセスを整備しておく方が適切に思われる。
まず、エクスプローラーの設定を見直す。
[表示 > オプション]
・「全般」タブ
エクスプローラーで開く:クイックアクセス
プライバシー:
最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する:OFF
よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する:OFF
・「表示」タブ
ナビゲーションウィンドウ:
ライブラリの表示:OFF
→GoogleFileStreamで同期フォルダをライブラリとして使用しているためOFFとした
クイックアクセスのカスタマイズには、その他多数の設定が絡んでくる。
■ One Drive
まずデスクトップに代わるものとして、別のWindows PCでMicrosoftアカウントにログインすれば作業中のファイルが同期されるよう、One Driveを使用することにした。
One Driveフォルダ内に「同期デスクトップ」フォルダを作成し、クイックアクセスにピン留めした。
同時に「デスクトップ」フォルダはピン留めを外す。
また「同期デスクトップ」フォルダは表示を「中アイコン」とし、実際のデスクトップと同じ感覚で使えるようにした。
容量が限られているため、今後の使用感によっては、GoogleFileStream、またはローカルフォルダ(ライブラリ内のフォルダ)に変更しようかと思う。
また、壁紙、フォント、アプリケーションのプラグインや設定ファイルなど、デバイスを移行したときにそのまま使用したいファイルに関しても、One Drive内に「作業環境」フォルダを作成して保管することとした。
■ ファイルサーバー、Googleの共有ドライブ
昼間の仕事中に使用するファイルサーバーやGoogleの共有ドライブなどへのアクセスは確保しておかなければならない。
とりあえず、ファイルサーバー、共有ドライブの各ディレクトリトップをクイックアクセスにピン留めした。
■ ダウンロード、ドキュメント、ライブラリ
ブラウザやチャットツールを使用してファイルをダウンロードする場合は、ダウンロード先は常に「ダウンロード」フォルダにする(基本的には初期設定で良い)。
そのため「ダウンロード」フォルダのピン留めを外す必要は無い。
ただし、ダウンロードしたフォルダは必ず適切なフォルダへと移動するものとする(でないと受け取ったファイルを紛失したり、ファイルを探すのが大変になったりする。面倒だけどちゃんと処理する)。
アプリケーションによっては、編集ファイルを「ドキュメント」フォルダに保管することになる。
使い始めるとゴチャゴチャしやすいため自発的に使うのは極力避けるが、
どうしてもOne Driveの同期フォルダを避けてローカルに保有しなければならない実行ファイル(.exe)のアプリケーションやその設定ファイルなどは、「ドキュメント」フォルダの中身をバックアップすれば環境が移行できるようにここで管理することにした(実際の中身はそんなに細かく整理しない)。
ただし、Word文書やExcelシート、PDFやテキストなどの書類ファイルは、書類関連専用のフォルダを作成してでも厳密に分類し保管する。
「ライブラリ」フォルダは、元々分けられているとおりに適切に運用するのが良いと思うが、
僕の場合はGoogleFileStreamで個人的なファイルはすべて同期フォルダで管理しているため、ローカルの「ライブラリ」フォルダは全く使用していない(iTunesの音楽データが「ミュージック」に保管されるくらいか)。
■ よく使うフォルダ、作業用の一時的なショートカット
こういったフォルダをどこまでクイックアクセスにピン留めするのかが、個人的には一番悩ましかった。ここが定まらないために、ダウンロードしたファイルはダウンロードフォルダにもデスクトップにもあるし、毎日アクセスするフォルダでもショートカットを作らなかったりするし、エクスプローラーのウィンドウをいくつも開くし、という諦めがあった。
今回の整理でしっかりと使い方を定めたい。
まず「ドキュメント」フォルダ内に、「ショートカット」フォルダを作成したのと同様に「作業中」フォルダを作成し、それをクイックアクセスにピン留めした。
このフォルダには、よく使用するファイルサーバーのディレクトリや、テンプレートファイルへのショートカットなどをとにかく自由に追加する。
2回以上アクセスすることが分かっているならばすぐに追加しておく。
もし恒常的にアクセスするディレクトリがあるのであれば、フォルダ分けして別のクイックアクセスにするのも良いかもしれない。
作業が終わったらショートカットを削除することで、タスク管理の役割も持たせることにした。
■ ごみ箱
「ごみ箱」は、システム上はディレクトリではなくアプリを経由して開くらしい。
これはクイックアクセスでもスタートメニューへのピン留めでも良いと思う。
僕はクイックアクセスを増やしたくなかったのと、それほど必要な場面が無いのでスタートメニューにピン留めした。
ただし、「ごみ箱」をスタートメニューにピン留めした場合は、なぜか配置の移動ができなくなっているので注意(環境によるかも)。
■ その他
その他、PDF出力したファイルを保存するフォルダ、スクリーンショットを保存するフォルダ、画像や動画を書き出すフォルダなど、場所を固定してファイルを格納し、開くことがあるフォルダについてはクイックアクセスに追加する。
以上で、デスクトップ、タスクバー、ツールバー、クイックアクセス、スタートメニューの使い方をある程度固定した。しばらく様子を見つつ運用したい。
また、デスクトップをファイルの保管場所として使用しなくなったことにより、マルチタスクにおけるウィンドウの使い方にも多少変化が出る(基本最大化ウィンドウを使用する)し、
仮想デスクトップの使い方、またショートカットキーなども少し見直したり覚え直す必要があると思う。
次の機会には、こういった点について検討してみたいと思う。